200805/14
時間の流れ
家内と年1回の旅行はGWです。今年はどこ?と検討した結果、結局昨年と同じ佐賀県武雄温泉の旅館に泊まることになりました。なぜなら旅館のもてなしから料理が非常に良かったのと、昨年見ていなかった広大なお庭のツツジやフジの花をゆっくり眺めることでだったのです。5月4日に福岡空港に着き、レンタカーで太宰府から柳川へ。柳川で鰻のせいろ蒸しを食べて、水路巡り(川下り)をする予定でした。柳川市までは道路の渋滞にも巻き込まれず、順調に到着しました。
昼過ぎなのでとりあえずは鰻のせいろ蒸しです。目的の店ではすでに長蛇の列、1時間少しかかるとのこと。これでは水路巡りもできないと判断して、どこか他の店を探すことにしました。そのまま車を進めると近くに数人が待っている鰻店があったのでそこに入りました。これが大失敗でした。待てど待てど中からお客さんは出てこない。しかし、店の前で待つお客さんはゆったりしています。あまりに長いので家内が調理場を覗くと二人の調理人がゆったりと鰻を数匹づつ焼いているのとのこと。コンロがあるのなら一度に大量に焼けばと思うのですが、備長炭が少ししかなく、火力が足らないようです。裏を向けては調理人は首をかしげて「まだまだだなあ」という顔だったようです。そうしている間に炭屋さんが備長炭を届けに来ました。どうも備長炭が無かったのでしょうか?何か落語の話に出てきそうな光景でした。
待つこと4,50分ほどして、ようやく部屋へ通されました。それで終わりませんでした。お腹が空かないと夕食が食べられませんので、せいろ蒸しの並を頼みました。しかし、さらに待つこと1時間。その間にお茶を何度飲んだことか。鰻を味わうというものではありません。たれが全体にまぶされたご飯(餅米?)の量も多かったのですが、流し込んだような感じで急いで食べました。食べ終わったときには3時半。もちろん水路巡りはできません。「いらち」の関西人にとっては柳川のゆったりとした時間はなかなか受け入れられなかったのです。お腹が空かないままに旅館に向かいました。旅館の仲居さんにはお料理の時間を遅らせてください。その間にお花を見て、運動して空かしてきますからと。
柳川の町の流れはやはりゆったりしているのでしょう。北原白秋の生まれた土地です。この町は鰻のせいろ蒸しと水路巡りで一日を費やすところなのでしょう。そして川辺をゆっくりと散歩すべきだったのでしょう。日常の診療でこのような時間の流れで行えば患者さんはどうされるでしょう?最近では新制度の説明などで診療に時間がかなりかかっており、電話自動受付でもかなりの待ち時間になっております。今日も患者さんからおしかりを受けました。こんな柳川で診療をしても良いかなあとふと考えてしまいました。でも柳川高校出身の阪神タイガース85年V戦士、不動の1番バッター真弓明信選手は足が速かったけどなあ?(安亜雄司)
昼過ぎなのでとりあえずは鰻のせいろ蒸しです。目的の店ではすでに長蛇の列、1時間少しかかるとのこと。これでは水路巡りもできないと判断して、どこか他の店を探すことにしました。そのまま車を進めると近くに数人が待っている鰻店があったのでそこに入りました。これが大失敗でした。待てど待てど中からお客さんは出てこない。しかし、店の前で待つお客さんはゆったりしています。あまりに長いので家内が調理場を覗くと二人の調理人がゆったりと鰻を数匹づつ焼いているのとのこと。コンロがあるのなら一度に大量に焼けばと思うのですが、備長炭が少ししかなく、火力が足らないようです。裏を向けては調理人は首をかしげて「まだまだだなあ」という顔だったようです。そうしている間に炭屋さんが備長炭を届けに来ました。どうも備長炭が無かったのでしょうか?何か落語の話に出てきそうな光景でした。
待つこと4,50分ほどして、ようやく部屋へ通されました。それで終わりませんでした。お腹が空かないと夕食が食べられませんので、せいろ蒸しの並を頼みました。しかし、さらに待つこと1時間。その間にお茶を何度飲んだことか。鰻を味わうというものではありません。たれが全体にまぶされたご飯(餅米?)の量も多かったのですが、流し込んだような感じで急いで食べました。食べ終わったときには3時半。もちろん水路巡りはできません。「いらち」の関西人にとっては柳川のゆったりとした時間はなかなか受け入れられなかったのです。お腹が空かないままに旅館に向かいました。旅館の仲居さんにはお料理の時間を遅らせてください。その間にお花を見て、運動して空かしてきますからと。
柳川の町の流れはやはりゆったりしているのでしょう。北原白秋の生まれた土地です。この町は鰻のせいろ蒸しと水路巡りで一日を費やすところなのでしょう。そして川辺をゆっくりと散歩すべきだったのでしょう。日常の診療でこのような時間の流れで行えば患者さんはどうされるでしょう?最近では新制度の説明などで診療に時間がかなりかかっており、電話自動受付でもかなりの待ち時間になっております。今日も患者さんからおしかりを受けました。こんな柳川で診療をしても良いかなあとふと考えてしまいました。でも柳川高校出身の阪神タイガース85年V戦士、不動の1番バッター真弓明信選手は足が速かったけどなあ?(安亜雄司)
200805/13
初めての集団指導
本日午前中は生活習慣病の患者さんを対象に初めての集団指導を行いました。つまり生活習慣病指導管理料を算定し、年間診療計画を立てている患者さんで今月に食事ならびに運動の集団指導が当たっている方が対象です。先週の土曜日にスタッフ全員で予行練習を行いました。私が作成した生活習慣病全般のプレゼンテーションスライドを看護師による説明を皮切りに、続いて管理栄養士による三大疾患(糖尿病、高血圧症、脂質異常症)に対する食事の工夫、そして健康運動指導士が週23エクササイズについて解説する手順です。最後に質疑応答で院長がお答えするという流れです。10数人の方が熱心に聴かれていました。
こういった取り組みはおそらくほとんどの医療機関では行われていないと思います。この集団指導を終えられると個別での指導相談に回ります。運動施設では体験運動教室を準備しております。当院のスタッフは総動員です。皆良くやってくれます。しかし、これは決して私たちスタッフの趣味で行っているのではありません。患者さんに少しでも生活習慣病の怖さを認識してもらい、そして合併症などを引き起こしてもらいたくない、さらには寝たきりの老後を迎えて欲しくないという願いからです。数年前から私がこのことを何度も何度も患者さんの耳にたこができるほど執拗に訴えてきましたので、当院の患者さんはかなり理解”洗脳?”されてきました。嬉しいことです。ここまでプランを決めて、手取り足取りしないとなかなか身体に染みついた生活習慣は改善できません。
これまで、”ニコチン依存症”の禁煙指導も受けずに、私の診療中での禁煙の訴えだけで、かなりの患者さんが禁煙に成功しました。そして運動施設ベッセルンでの運動指導で内服薬を減量中止できた方も少なくありません。最近始まった栄養指導ではすでに血糖値が改善したり、腹囲が減った患者さんも少なくありません。皆さんやればできるのです!今日の集団指導はそのオリエンテーションとしての位置づけです。そして夏以降に増えて来るであろう「特定保健指導」の患者さんに向けての指導準備でもあります。
できるだけ良い医療を提供したいとスタッフはお互いに批評しながら各自の技術の向上に専念しています。1年後にはかなりの成果が出るでしょう。でも正直言ってスタッフはかなり疲れています。役人や政治家に振り回される”将来の見えない医療制度”で本当に疲れています。最近私のブログの間隔が延びてきているのも帰宅してコンピューターの前に座るまでにそのまま寝床に入ってしまうケースが多いからです。一瞬で眠りに入ります。その夢の中に患者さんが良くなっていく姿が登場することがあります。そんな朝は清々しく、また今日も頑張ろうと気合いが入るのです。(安田雄司)
こういった取り組みはおそらくほとんどの医療機関では行われていないと思います。この集団指導を終えられると個別での指導相談に回ります。運動施設では体験運動教室を準備しております。当院のスタッフは総動員です。皆良くやってくれます。しかし、これは決して私たちスタッフの趣味で行っているのではありません。患者さんに少しでも生活習慣病の怖さを認識してもらい、そして合併症などを引き起こしてもらいたくない、さらには寝たきりの老後を迎えて欲しくないという願いからです。数年前から私がこのことを何度も何度も患者さんの耳にたこができるほど執拗に訴えてきましたので、当院の患者さんはかなり理解”洗脳?”されてきました。嬉しいことです。ここまでプランを決めて、手取り足取りしないとなかなか身体に染みついた生活習慣は改善できません。
これまで、”ニコチン依存症”の禁煙指導も受けずに、私の診療中での禁煙の訴えだけで、かなりの患者さんが禁煙に成功しました。そして運動施設ベッセルンでの運動指導で内服薬を減量中止できた方も少なくありません。最近始まった栄養指導ではすでに血糖値が改善したり、腹囲が減った患者さんも少なくありません。皆さんやればできるのです!今日の集団指導はそのオリエンテーションとしての位置づけです。そして夏以降に増えて来るであろう「特定保健指導」の患者さんに向けての指導準備でもあります。
できるだけ良い医療を提供したいとスタッフはお互いに批評しながら各自の技術の向上に専念しています。1年後にはかなりの成果が出るでしょう。でも正直言ってスタッフはかなり疲れています。役人や政治家に振り回される”将来の見えない医療制度”で本当に疲れています。最近私のブログの間隔が延びてきているのも帰宅してコンピューターの前に座るまでにそのまま寝床に入ってしまうケースが多いからです。一瞬で眠りに入ります。その夢の中に患者さんが良くなっていく姿が登場することがあります。そんな朝は清々しく、また今日も頑張ろうと気合いが入るのです。(安田雄司)
200805/13
慌ただしい日々を迎えて
ゴールデンウィークも終わりました。皆様はゴールデンウィークをどう過ごされましたか?旅行に行かれた方や趣味に時間を費やされた方、かたや何もせずにのんびりと過ごされた方も多かったのではないでしょうか?一方では、この時期には休みなしで大変忙しく仕事をされた方もおられたでしょう。どちらにしてもお疲れ様でした。当院も暦通りに休日を取らせていただきましたが、院長を含むスタッフもそれぞれ思い通りの時間を過ごさせていただきました。私自身リフレッシュはできたのですが、疲れは残ったままでゴールデンウィーク開けに突入してきました。
最近のどの痛みを訴える風邪の患者さんが非常に多く、ゴールデンウィーク前後では大変混雑し、大変ご迷惑をおかけしております。さらには4月から始まった後期高齢者保険制度や医療費の改定、そして5月からの京都市国保患者さんを対象とした特定健診の開始などがさらに混雑に拍車をかけさせております。特定健診ならびに後期高齢者の健診は保健指導を含めて当院で行いますが、とくに前者のいわゆる”メタボ健診”では正確なデータが必要になります。食後の血糖値やボディースーツの上からの腹囲測定などは不正確です。この結果によっては後期高齢者の保険料に反映するわけですから、正確な結果が求められます。大挙してこられても対応ができません。健診数を制限するため、5月12日から随時受け付けを行ってまいります。1年間を通じてですので決して焦ることはありません。申込用紙は無くさず、当院受診の際にご持参いただき、予約をしていただきますようお願いいたします。
さらには現在、生活習慣病の患者さんを中心に「診療年間計画」を立てさせていただいております。お渡しするファイルをお持ち帰りいただきますが、次回診察時にはご持参いただき、計画通りの検査や指導などを行わせていただきます。常にご自分の健康状態を確認していただくことが重要です。そしてレセプトオンライン化に先立ち7月には新しい電子カルテに移行します。楽しかったゴールデンウィークの思い出も吹き飛んでしまいそうなことが次々始まってまいりますが、少しでも言い健康状態を維持してもらえればと考えます。(安田雄司)
最近のどの痛みを訴える風邪の患者さんが非常に多く、ゴールデンウィーク前後では大変混雑し、大変ご迷惑をおかけしております。さらには4月から始まった後期高齢者保険制度や医療費の改定、そして5月からの京都市国保患者さんを対象とした特定健診の開始などがさらに混雑に拍車をかけさせております。特定健診ならびに後期高齢者の健診は保健指導を含めて当院で行いますが、とくに前者のいわゆる”メタボ健診”では正確なデータが必要になります。食後の血糖値やボディースーツの上からの腹囲測定などは不正確です。この結果によっては後期高齢者の保険料に反映するわけですから、正確な結果が求められます。大挙してこられても対応ができません。健診数を制限するため、5月12日から随時受け付けを行ってまいります。1年間を通じてですので決して焦ることはありません。申込用紙は無くさず、当院受診の際にご持参いただき、予約をしていただきますようお願いいたします。
さらには現在、生活習慣病の患者さんを中心に「診療年間計画」を立てさせていただいております。お渡しするファイルをお持ち帰りいただきますが、次回診察時にはご持参いただき、計画通りの検査や指導などを行わせていただきます。常にご自分の健康状態を確認していただくことが重要です。そしてレセプトオンライン化に先立ち7月には新しい電子カルテに移行します。楽しかったゴールデンウィークの思い出も吹き飛んでしまいそうなことが次々始まってまいりますが、少しでも言い健康状態を維持してもらえればと考えます。(安田雄司)
200805/03
メーデーとは?
メーデーとは、日本では労働者の祭りのように思われていますが、昔英語の教科書で学んだようにヨーロッパでは花が咲き乱れ春を讃歌する日なようです。確かにドイツ在住の時に5月に入るとまったく空の青さが変わり、真っ青な空になります。日本のように湿度の多い土地ではなく、からっとしているのでその澄み切った空と太陽のまぶしさは驚くばかりです。色が映えて、それに追い打ちをかけるように色とりどりの花が咲き乱れ本当に春を待ち望む気持ちが分かります。
ところで私にとってメーデー5月1日は気合いの入れる日なのです。つまりゴールデンウイークの真ん中の日なので風邪などの急性期疾患もしくは後半の休みに薬が無くなると困ることもあり極めて大勢の患者さんが受診されます。一昨年は前半の連休には対馬へ蝶の採集に行ったのですが、帰りの予定の飛行機が突風で欠便になり最終便に何とか乗れたものの、新幹線を乗り継いでようやく夜の1時に自宅に着いたことがありました。翌日の5月1日の外来は180人というとてつもない数の患者さんが受診されたことを覚えております。
そして今回はと言うと、やはり同じように160名の患者さんが受診されました。朝の8時半から始まり、昼の予約外来は予定の1時半を大幅に過ぎ2時半から、その間昼食は少しの合間に流し込んで、そのまま夜の外来に突入。その勢いは変わらず、終わったのは夜の10時半を回っておりました。実際に受診された数は180人だったのですが、20名はキャンセルされた次第です。終わったときは放心状態でした。その翌日はと言うとその嵐は済んで平日のように100名ほどでした。しかし、翌日は前日の疲れがそのまま残って、10K少しの子供をおんぶしたまま仕事をしているようでした。したがって、私にとってメーデーとは過酷な労働を強いられる1日なのです。とくに今年はその日から京都市国民健康保険の患者さんの特定健診が開始される日でもあって、その説明に時間を要したこともあり、私だけでなく職員一同フル回転だったのです。毎年患者さんにお話しするのは、「5月1日には薬をもらいに来ないように。その前に来てね!」と。(安田雄司)
ところで私にとってメーデー5月1日は気合いの入れる日なのです。つまりゴールデンウイークの真ん中の日なので風邪などの急性期疾患もしくは後半の休みに薬が無くなると困ることもあり極めて大勢の患者さんが受診されます。一昨年は前半の連休には対馬へ蝶の採集に行ったのですが、帰りの予定の飛行機が突風で欠便になり最終便に何とか乗れたものの、新幹線を乗り継いでようやく夜の1時に自宅に着いたことがありました。翌日の5月1日の外来は180人というとてつもない数の患者さんが受診されたことを覚えております。
そして今回はと言うと、やはり同じように160名の患者さんが受診されました。朝の8時半から始まり、昼の予約外来は予定の1時半を大幅に過ぎ2時半から、その間昼食は少しの合間に流し込んで、そのまま夜の外来に突入。その勢いは変わらず、終わったのは夜の10時半を回っておりました。実際に受診された数は180人だったのですが、20名はキャンセルされた次第です。終わったときは放心状態でした。その翌日はと言うとその嵐は済んで平日のように100名ほどでした。しかし、翌日は前日の疲れがそのまま残って、10K少しの子供をおんぶしたまま仕事をしているようでした。したがって、私にとってメーデーとは過酷な労働を強いられる1日なのです。とくに今年はその日から京都市国民健康保険の患者さんの特定健診が開始される日でもあって、その説明に時間を要したこともあり、私だけでなく職員一同フル回転だったのです。毎年患者さんにお話しするのは、「5月1日には薬をもらいに来ないように。その前に来てね!」と。(安田雄司)
200804/27
患者さんとの別れ
先日、長年診ている患者さんの奥さんからご主人が亡くなったとのご連絡を受けました。庭の木の剪定をしているときに転倒して頭蓋骨骨折、鎖骨骨折そして肋骨骨折で救急病院に搬送され、その後血胸さらに頭蓋内出血で意識がなくなり亡くなられたということでした。残念です。
この患者さんとは12年ほどのつきあいになります。以前の勤務先に肺癌手術目的で転院されてきました。すでに高齢で身体は小柄で細身でしたが、癌はそれなりに大きく、入院直後の回診で医師全員が「本当に手術できるの?」というような状態でした。しかし、肺動脈形成という高度な手技を使って成功しました。その後はまた波瀾万丈でした。1年ほどして反対側の肺に小さな腫瘤を認め、思案した結果手術を行いました。癌ではなく部分切除で終わりました。その後外来で大腸癌を発見し、それを切除しました。私が開業後に胃癌を発見しました。胃癌を切除したのち、今度は膀胱癌を発見。これは内科的に治療を来ない完治しました。いわゆる4重癌です。
私は長年癌の診療を行ってきましたが、4重癌は初めてです。最初の手術から10年以上を経過しておりますが、最初の手術が最も運命を決めたと思います。あそこで手術を行わなかったら、こういった波瀾万丈の経過をとらなかったのかもしれません。しかし、その後多数の癌を経験されましたが、ほとんど日常普段通りの生活をされましたので、結果としては医師からみれば良かったのかもしれません。亡くなられた結果が事故死ということで残念なのですが、これも自分で好んでされた庭いじりの結果です。
この4月初めに長年診てきたCOPDの患者さんが亡くなられました。そしてこの患者さんも今月亡くなられました。以前勤務した病院からの患者さんで最も思い入れの強い患者さんでした。どちらの患者さんも病と戦ってこられたのですが、前向きでした。その患者さんの姿勢に私はお手伝いしたに過ぎません。このお二人の患者さんから私自身どれほど医師としての勇気をもらったでしょう。本当にありがとうございました。ゆっくりお休みください。そして天国で私たちに励ましをください。合掌。(安田雄司)
この患者さんとは12年ほどのつきあいになります。以前の勤務先に肺癌手術目的で転院されてきました。すでに高齢で身体は小柄で細身でしたが、癌はそれなりに大きく、入院直後の回診で医師全員が「本当に手術できるの?」というような状態でした。しかし、肺動脈形成という高度な手技を使って成功しました。その後はまた波瀾万丈でした。1年ほどして反対側の肺に小さな腫瘤を認め、思案した結果手術を行いました。癌ではなく部分切除で終わりました。その後外来で大腸癌を発見し、それを切除しました。私が開業後に胃癌を発見しました。胃癌を切除したのち、今度は膀胱癌を発見。これは内科的に治療を来ない完治しました。いわゆる4重癌です。
私は長年癌の診療を行ってきましたが、4重癌は初めてです。最初の手術から10年以上を経過しておりますが、最初の手術が最も運命を決めたと思います。あそこで手術を行わなかったら、こういった波瀾万丈の経過をとらなかったのかもしれません。しかし、その後多数の癌を経験されましたが、ほとんど日常普段通りの生活をされましたので、結果としては医師からみれば良かったのかもしれません。亡くなられた結果が事故死ということで残念なのですが、これも自分で好んでされた庭いじりの結果です。
この4月初めに長年診てきたCOPDの患者さんが亡くなられました。そしてこの患者さんも今月亡くなられました。以前勤務した病院からの患者さんで最も思い入れの強い患者さんでした。どちらの患者さんも病と戦ってこられたのですが、前向きでした。その患者さんの姿勢に私はお手伝いしたに過ぎません。このお二人の患者さんから私自身どれほど医師としての勇気をもらったでしょう。本当にありがとうございました。ゆっくりお休みください。そして天国で私たちに励ましをください。合掌。(安田雄司)
200804/24
デジタル社会<アナログ社会
この世の中にはデジタル情報が氾濫しており、今やこの情報無くしては生活できないまでになっております。IT化の遅れている医療においてもその浸透は年々加速しております。あらゆる最新医療情報を入手するにはインターネットが不可欠ですし、最新の画像診断ではほとんどがコンピューター化された画像情報です。さらにはカルテも電子カルテになっております。当院も開院当初の5年間は従来の紙カルテでした。そして電子カルテに変えたのですが、5年を経過してやや問題点が出てきましたので、この7月からは新しい電子カルテに変えることになりました。カルテは5年間の保存義務があります。そして臨床治験を行った患者さんのカルテは10年保存ということもあります。そうなると紙カルテ、初代電子カルテ、2代目電子カルテと後者ではコンピューターごと残すことが必要となります。
まあ、電子カルテはかなりの勢いで普及しているのですが、そこから情報を抜き出し、患者さんに直接話したり聴き取ったりするのはアナログなのです。1と0のデジタル情報でなく、アナログ情報なのです。そこにはデジタルではない感情、理性、雰囲気などデジタルでは表せない主観的な情報が関与してきます。患者さんを見て、今日は機嫌が良さそうだな、急いでいるようだな、落ち込んでいるようだなとかその場の雰囲気を察知して、私は話す内容や説明の仕方を変えます。医療を行っていてもっと楽しいのはその場の雰囲気を味わいながら自分なりに調節するおもしろさだと私は思っています。毎回1+1=2ではなく、+5や−8のこともあるのです。まあ人間社会というものも同じでしょう。人はそれぞれが発する言葉や態度で表現し、さらに理性と規則に基づいてコミュニケートするため人間社会が上手くいくものでしょう。
本日、携帯サイトの”プロフ”というもので中傷誹謗しあった中高生がけんかして重体になったというニュースが報じられていました。今の若い世代、とは限らないですが、お互いの会話の大半がメールになっています。お互い面と向かって相手の話す言葉のイントネーションや顔色などまったくなしにメールだけの会話です。デジタル社会の大きな落とし穴です。デジタル機器は確かに便利ですが、お互いを理解させるには不十分です。人を理解させるには多くの言葉を知り、表現力を身につけ、そして相手を思いやる気持ちが必要なのです。そのため私はデジタル社会よりアナログ社会を重視した社会であって欲しいのです。(安田雄司)
まあ、電子カルテはかなりの勢いで普及しているのですが、そこから情報を抜き出し、患者さんに直接話したり聴き取ったりするのはアナログなのです。1と0のデジタル情報でなく、アナログ情報なのです。そこにはデジタルではない感情、理性、雰囲気などデジタルでは表せない主観的な情報が関与してきます。患者さんを見て、今日は機嫌が良さそうだな、急いでいるようだな、落ち込んでいるようだなとかその場の雰囲気を察知して、私は話す内容や説明の仕方を変えます。医療を行っていてもっと楽しいのはその場の雰囲気を味わいながら自分なりに調節するおもしろさだと私は思っています。毎回1+1=2ではなく、+5や−8のこともあるのです。まあ人間社会というものも同じでしょう。人はそれぞれが発する言葉や態度で表現し、さらに理性と規則に基づいてコミュニケートするため人間社会が上手くいくものでしょう。
本日、携帯サイトの”プロフ”というもので中傷誹謗しあった中高生がけんかして重体になったというニュースが報じられていました。今の若い世代、とは限らないですが、お互いの会話の大半がメールになっています。お互い面と向かって相手の話す言葉のイントネーションや顔色などまったくなしにメールだけの会話です。デジタル社会の大きな落とし穴です。デジタル機器は確かに便利ですが、お互いを理解させるには不十分です。人を理解させるには多くの言葉を知り、表現力を身につけ、そして相手を思いやる気持ちが必要なのです。そのため私はデジタル社会よりアナログ社会を重視した社会であって欲しいのです。(安田雄司)
200804/21
今年も会えたことの喜び
昨日の日曜日は晴れたので、当初出席する予定でした京都府医師会主催の特定(メタボ)健診・特定保健指導の講習会を取りやめ、春の女神”ギフチョウ”に会いに行くことにしました。私はすでに日医スポーツ医の資格があるため、これによって講習済みとみなされるとのこと。そして当院では禁煙・食事指導・運動指導もすでに行っておりましたので、今更良いだろうと言い訳してご容赦を願いました。朝7時に起床し、まず案内役の西宮の友人を拾ってから兵庫県北部まで車で向かいました。ここまで行かないとすでにチョウの発生時期が過ぎているのです。計2時間半のドライブでした。
そこは集落のそばにある子供の公園で、桜が満開からすこし散り始めている状態でした。公園横に車を停めて、公園真ん中の滑り台に荷物を置くと同時にチョウがぱらぱらと飛び始めました。今年初めての出会いです。いつもこの瞬間は感動します。なにせ一年ぶりだからです。
さっそく先日買ったF14mmの魚眼レンズを一眼レフカメラに装着し撮影を始めました。魚眼レンズではファインダーを覗いて見るといかにチョウが小さくなるか驚きです。したがって、手前から背景までピントが合いますのでファインダーを覗かずレンズの先端とチョウの間が数cmまで近づけて撮影します。デジタルカメラなのでフィルムを気にしなくて良いので、ばんばん撮影し後で気に入った写真になっているかお楽しみです。
続いてハイビジョンビデオカメラです。通常の売られている小さなカメラでなく少し大きいのですが、チョウの動きを残すのには最適です。こちらもファインダーを覗いてもどこにチョウが映っているか明らかでないことが多いです。ファインダーで捜すと録画された画面は激しく動いて変化するためにあとで編集しても使い物になりません。桜の花に吸蜜に来る姿は非常に美しいのです。これらの美しさを後世に残しておくのも非常に有益です。
今年もこのチョウに会えたことで日頃のストレスはかなり解消されました。帰りには出石によって出石そばを食べようかと考えたのですが、そちらによるとかなり遅くなるので、帰りの途中にある出石そば店の支店に寄って出石そば15皿を食べました。久しぶりの満腹感です。さらに帰る途中で三田牛の美味しい店によって、超有名なコロッケを買って帰ることにしました。しかし、着いた6時前ではすでに完売!残念!仕方がないので(いやチョウに会えた嬉しさの勢いから)大量の焼肉用とステーキ用肉を奮発して土産に買いました。その晩家族の空いたお腹を満たしたことは言うまでもありません。これが特定健診の講習を受けてきたらこんな食事は決してしなかったでしょう。家族にとっても幸せなことでした。(安田雄司)
そこは集落のそばにある子供の公園で、桜が満開からすこし散り始めている状態でした。公園横に車を停めて、公園真ん中の滑り台に荷物を置くと同時にチョウがぱらぱらと飛び始めました。今年初めての出会いです。いつもこの瞬間は感動します。なにせ一年ぶりだからです。
さっそく先日買ったF14mmの魚眼レンズを一眼レフカメラに装着し撮影を始めました。魚眼レンズではファインダーを覗いて見るといかにチョウが小さくなるか驚きです。したがって、手前から背景までピントが合いますのでファインダーを覗かずレンズの先端とチョウの間が数cmまで近づけて撮影します。デジタルカメラなのでフィルムを気にしなくて良いので、ばんばん撮影し後で気に入った写真になっているかお楽しみです。
続いてハイビジョンビデオカメラです。通常の売られている小さなカメラでなく少し大きいのですが、チョウの動きを残すのには最適です。こちらもファインダーを覗いてもどこにチョウが映っているか明らかでないことが多いです。ファインダーで捜すと録画された画面は激しく動いて変化するためにあとで編集しても使い物になりません。桜の花に吸蜜に来る姿は非常に美しいのです。これらの美しさを後世に残しておくのも非常に有益です。
今年もこのチョウに会えたことで日頃のストレスはかなり解消されました。帰りには出石によって出石そばを食べようかと考えたのですが、そちらによるとかなり遅くなるので、帰りの途中にある出石そば店の支店に寄って出石そば15皿を食べました。久しぶりの満腹感です。さらに帰る途中で三田牛の美味しい店によって、超有名なコロッケを買って帰ることにしました。しかし、着いた6時前ではすでに完売!残念!仕方がないので(いやチョウに会えた嬉しさの勢いから)大量の焼肉用とステーキ用肉を奮発して土産に買いました。その晩家族の空いたお腹を満たしたことは言うまでもありません。これが特定健診の講習を受けてきたらこんな食事は決してしなかったでしょう。家族にとっても幸せなことでした。(安田雄司)
200804/18
情報公開と個人情報保護
今、チベットの人権を守るために世界各国でデモが起こっています。その中で目に止まったのが、ギリシャオリンピアの点火式で5つの手錠で繋がれた”五輪旗”を持って乱入した「国境無き記者団」です。彼らが発表している報道の自由ランキングでは中国が世界169カ国中163位だそうです。この閉鎖された国への抗議もあるのでしょう。世界一位というとアイスランドで、日本は37位だそうです。これほど情報が氾濫している日本ですが、決して上位ランキングではありません。そしてなんとアメリカは日本より下位なのです。
そう考えると日本の情報公開はまだまだ問題があるようです。今問題になっている「後期高齢者保険制度」では成立時にほとんど国民には知らされていなかったのです。先日「報道ステーション」で「何時誰がどのようにしてこの制度を作ったのか?」当時マスコミも理解していなかったと認めていました。振り返ってみたら小泉チルドレンが大量に発生し、その勢いで小泉首相が「聖域無き構造改革の徹底した断行」と唱えて成立させてようです。離党させられないように勝ち馬に乗った多くの議員は何のことか分からなかったと認めていました。あの加藤紘一議員ですら。そう考えると議員ですら情報公開がなされていなかったと思います。今日も何人ものお年寄りが怒りをあらわにしておられました。日頃穏やかなお年寄りがです。チベットの人たちは私もよく知っているのですが、チベット仏教徒で非常に穏やかで、本来は非暴力的な民族です。その彼らが怒っているのですから、中国と日本もあまり差がないのかもしれません。
一方で、今回「特定健康審査・特定保険制度」も同時に発足しました。いわゆる「メタボ健診」です。この制度は国民の健康情報(より隠すべき個人情報)が国家管理されることです。さらに問題は民間が参入しますので、その情報も生命保険会社などにも筒抜け状態であることを知っておくべきでしょう。本日この健診のソフト管理会社営業マンが当院に来ました。驚いたことに、この健診での費用の出所がまだ決まってないようです。来月には検診が始まるのです。具体的なことはまだ全然決まっておらない?というより公開されていないのです。各健診事業者、医師会などは独自の勝手な価格を設定していますが、支払うのが誰か公開されていないと言うことはやはり日本の報道自由ランキングが決して上位に行かない理由なのでしょう。個人情報は丸見えであるのに・・・。不思議です。(安田雄司)
そう考えると日本の情報公開はまだまだ問題があるようです。今問題になっている「後期高齢者保険制度」では成立時にほとんど国民には知らされていなかったのです。先日「報道ステーション」で「何時誰がどのようにしてこの制度を作ったのか?」当時マスコミも理解していなかったと認めていました。振り返ってみたら小泉チルドレンが大量に発生し、その勢いで小泉首相が「聖域無き構造改革の徹底した断行」と唱えて成立させてようです。離党させられないように勝ち馬に乗った多くの議員は何のことか分からなかったと認めていました。あの加藤紘一議員ですら。そう考えると議員ですら情報公開がなされていなかったと思います。今日も何人ものお年寄りが怒りをあらわにしておられました。日頃穏やかなお年寄りがです。チベットの人たちは私もよく知っているのですが、チベット仏教徒で非常に穏やかで、本来は非暴力的な民族です。その彼らが怒っているのですから、中国と日本もあまり差がないのかもしれません。
一方で、今回「特定健康審査・特定保険制度」も同時に発足しました。いわゆる「メタボ健診」です。この制度は国民の健康情報(より隠すべき個人情報)が国家管理されることです。さらに問題は民間が参入しますので、その情報も生命保険会社などにも筒抜け状態であることを知っておくべきでしょう。本日この健診のソフト管理会社営業マンが当院に来ました。驚いたことに、この健診での費用の出所がまだ決まってないようです。来月には検診が始まるのです。具体的なことはまだ全然決まっておらない?というより公開されていないのです。各健診事業者、医師会などは独自の勝手な価格を設定していますが、支払うのが誰か公開されていないと言うことはやはり日本の報道自由ランキングが決して上位に行かない理由なのでしょう。個人情報は丸見えであるのに・・・。不思議です。(安田雄司)
200804/16
ストレスフル
最近、医の痛みを訴える患者さんが増えてきました。さらに下痢や腹痛といった患者さんも・・。毎年4月頃から6月頃まではこういった患者さんが多いようです。当院に限ったことではありません。なぜ多くなるかと言ったら、新年度で職場や学校などでの環境の変化が影響しているようです。今までと違って、新しい環境や新たなメンバーの参入で今までの生活ペースとは異なるためにいろいろストレスが多くなるからのようです。そして気候的なものも関係するようです。
現在の社会はストレスフルな世界です。このストレスをどうやって解消できるか、どうやって持ち込まないようにするかで決まるようですが、かなりの方はこのストレス解消で悩んでおられるのでしょう。肩こり・頭痛・ストレス性胃炎、過敏性腸症候群などは典型例です。さらに私もあるのですが、皮膚炎です。眼瞼や耳介の皮膚の荒れは寝不足や仕事の疲れでストレスが貯まると出てきます。アトピー性皮膚炎の方もストレスで一気に悪化します。
さてどんなストレス解消法があるのでしょう。人それぞれです。皆さん、身体を動かすのも良いでしょう。リラックスできる音楽を聴くのも良いでしょう。何か趣味に没頭できるのも良いでしょう。できるだけ趣味を持ちましょう。
本日も昼から肺癌の手術のために某病院に出かけました。手術を終えた後、病院の先生方と談笑してきました。病院の先生方のストレスは大変なものです。私も10年前に経験してきたので良く理解できます。ましてやこの4月から始まった数々の悪評高い医療制度(別名小泉医療制度)で医療の現場は完全に疲弊しています。この状態が続くと大きな医療ミスを起こしかねません。院長に至ってはその極限でしょう。その同年代の院長から、「安田先生、本当に先生お元気ですね。自分の医院ですら大変な労力なのに、当院にまで来ていただいて手術をしていただけるのには感心します。こちらは助かるんですけど。」と言われたのですが、「まあ、自分なりに良く動いていると思いますが、医療をしているのが好きなんでしょう。ここに来るとストレス解消なんです。」と厚労省の役人が聞いたら喜びそうな言葉を言ってしまいました。本音なんですが、仕事を趣味と思って過労になるのは医学上決して良くありません。やはり休みには私の趣味のチョウに会いに行くのが良いのでしょう。ただ、3月末から天候不順でまだチョウに会いに行けていません。今度の休みを逃したら発生時期を過ぎそれこそストレスフルが強度に達するでしょう。やはり来週も快適な状況で診療を行えるようにするには日曜日が天気になることでしょう。(安田雄司)
現在の社会はストレスフルな世界です。このストレスをどうやって解消できるか、どうやって持ち込まないようにするかで決まるようですが、かなりの方はこのストレス解消で悩んでおられるのでしょう。肩こり・頭痛・ストレス性胃炎、過敏性腸症候群などは典型例です。さらに私もあるのですが、皮膚炎です。眼瞼や耳介の皮膚の荒れは寝不足や仕事の疲れでストレスが貯まると出てきます。アトピー性皮膚炎の方もストレスで一気に悪化します。
さてどんなストレス解消法があるのでしょう。人それぞれです。皆さん、身体を動かすのも良いでしょう。リラックスできる音楽を聴くのも良いでしょう。何か趣味に没頭できるのも良いでしょう。できるだけ趣味を持ちましょう。
本日も昼から肺癌の手術のために某病院に出かけました。手術を終えた後、病院の先生方と談笑してきました。病院の先生方のストレスは大変なものです。私も10年前に経験してきたので良く理解できます。ましてやこの4月から始まった数々の悪評高い医療制度(別名小泉医療制度)で医療の現場は完全に疲弊しています。この状態が続くと大きな医療ミスを起こしかねません。院長に至ってはその極限でしょう。その同年代の院長から、「安田先生、本当に先生お元気ですね。自分の医院ですら大変な労力なのに、当院にまで来ていただいて手術をしていただけるのには感心します。こちらは助かるんですけど。」と言われたのですが、「まあ、自分なりに良く動いていると思いますが、医療をしているのが好きなんでしょう。ここに来るとストレス解消なんです。」と厚労省の役人が聞いたら喜びそうな言葉を言ってしまいました。本音なんですが、仕事を趣味と思って過労になるのは医学上決して良くありません。やはり休みには私の趣味のチョウに会いに行くのが良いのでしょう。ただ、3月末から天候不順でまだチョウに会いに行けていません。今度の休みを逃したら発生時期を過ぎそれこそストレスフルが強度に達するでしょう。やはり来週も快適な状況で診療を行えるようにするには日曜日が天気になることでしょう。(安田雄司)
200804/09
筋
”筋(すじ)”という言葉をよく聞きます。医学用語であれば筋肉の繊維をさすのですが、大阪の御堂筋や谷町筋といった筋は、京都などで使う”辻(つじ)”と同じもので、本通りを表すように思いますが、実は本通りを結ぶ間の抜け道のような道を指すのだそうです。昔、大学教養課程で地理の講義で習いました。したがって、御堂筋や谷町筋は本通りではなくあみだくじの横線と同じような抜け道だったのです。
今日のニュースで福田首相と小沢民主党代表のクエスチョンタイムを聞いていると、福田首相のいらだちも十分理解できるのです。小沢代表は日銀の総裁、副総裁候補にことごとく不同意を表明しています。財務省出身だから、日銀が天下り先になるのを一貫として反対するという”筋”を通しているからだそうです。確かにたばこ事業法においても財務省の身勝手さには私自身も憤慨しています。しかし、いつまで筋を通すのでしょうか?今、日本で早急に決めなければならない法案が山積みしています。先日切れた道路特定税にしても確かにガソリンは安くなっても、つい数ヶ月前ではこの値段でも高かったのですが、その数ヶ月前に戻っただけです。必要な車にはガソリンを入れていました。でもこの税収減で地方はどうなるのでしょう?それでなくても疲弊している地方はどうするのでしょう?ガソリンが高ければそれなりに大事に使います。安くなって無駄に使用すれば同じです。
私の住む向日市は財源が逼迫して第二の夕張になるのではと危惧されています。介護保険での事業も隣の長岡京市に助けてもらわないとやっていけない状況です。今度始まった後期高齢者保険制度や国民健康保険での特定健診などの財源はどうなっていくのでしょう?向日市はどんどん企業がつぶれ、法人税が入ってきません。政治家は変な”筋”を通すことが良いことだと思っているのでしょうか?方向性はしっかりと持っていながらも、その時に直面した問題には十分に話し合って良い結論を出すのが国民のための政治と思います。
私達が行う医療においては、すべて”筋”を通してたら成り立ちません。状況判断は必要です。かつて故武見太郎元日医会長が”professional freedom”を唱えて、医師の裁量権を訴えました。その専門職としての判断を重要視したのです。今回の医療制度の改定でやたらと”筋”を通さないと医療が行えないようにいくつもの制約が設けられました。ある程度のprofessional freedomがあることで行えた医療ができなくなってきました。4月からすでに医療現場は混乱し、医療崩壊をさらに加速させています。たとえば診察なしで薬をもらいに受診することは違反でも、どうしても来られないこともあります。ずっと薬だけというのはもちろん許可すべきではありませんが、そのつなぎぐらいの投薬はその医師の裁量によって処方しても良いでしょう。この世の中ある程度の”筋”から外れても国民が幸せに暮らせるなら良いのではないかと思います。もともと”筋”は本通りではなく抜け道なのですから。(安田雄司)
今日のニュースで福田首相と小沢民主党代表のクエスチョンタイムを聞いていると、福田首相のいらだちも十分理解できるのです。小沢代表は日銀の総裁、副総裁候補にことごとく不同意を表明しています。財務省出身だから、日銀が天下り先になるのを一貫として反対するという”筋”を通しているからだそうです。確かにたばこ事業法においても財務省の身勝手さには私自身も憤慨しています。しかし、いつまで筋を通すのでしょうか?今、日本で早急に決めなければならない法案が山積みしています。先日切れた道路特定税にしても確かにガソリンは安くなっても、つい数ヶ月前ではこの値段でも高かったのですが、その数ヶ月前に戻っただけです。必要な車にはガソリンを入れていました。でもこの税収減で地方はどうなるのでしょう?それでなくても疲弊している地方はどうするのでしょう?ガソリンが高ければそれなりに大事に使います。安くなって無駄に使用すれば同じです。
私の住む向日市は財源が逼迫して第二の夕張になるのではと危惧されています。介護保険での事業も隣の長岡京市に助けてもらわないとやっていけない状況です。今度始まった後期高齢者保険制度や国民健康保険での特定健診などの財源はどうなっていくのでしょう?向日市はどんどん企業がつぶれ、法人税が入ってきません。政治家は変な”筋”を通すことが良いことだと思っているのでしょうか?方向性はしっかりと持っていながらも、その時に直面した問題には十分に話し合って良い結論を出すのが国民のための政治と思います。
私達が行う医療においては、すべて”筋”を通してたら成り立ちません。状況判断は必要です。かつて故武見太郎元日医会長が”professional freedom”を唱えて、医師の裁量権を訴えました。その専門職としての判断を重要視したのです。今回の医療制度の改定でやたらと”筋”を通さないと医療が行えないようにいくつもの制約が設けられました。ある程度のprofessional freedomがあることで行えた医療ができなくなってきました。4月からすでに医療現場は混乱し、医療崩壊をさらに加速させています。たとえば診察なしで薬をもらいに受診することは違反でも、どうしても来られないこともあります。ずっと薬だけというのはもちろん許可すべきではありませんが、そのつなぎぐらいの投薬はその医師の裁量によって処方しても良いでしょう。この世の中ある程度の”筋”から外れても国民が幸せに暮らせるなら良いのではないかと思います。もともと”筋”は本通りではなく抜け道なのですから。(安田雄司)