タバコを吸って何が怖い!?最も怖いたばこ病は何?
みなさん!「タバコを吸うのをやめましょう」というスローガンを至る所で聞き、さらには健康増進法で吸う場所が亡くなっている愛煙家にとってはうんざりすることばかりでしょう。
タバコを吸う方、吸わない方にも、私はよく「なぜタバコが体にいけないのでしょう?」と問い掛けるのですが、ほとんどの方は「タバコを吸うと癌になるからでしょう」と答えが返ってきます。そうです。 そして、その他に何があるでしょうと問い掛けると、「狭心症」、「心筋梗塞」、「胃潰瘍」などが返ってきます。たばことの因果関係があるとされる病気としていったいどんな病気があるかというと、
○口腔癌、舌癌、 喉頭癌、肺癌、食道癌、 膀胱癌、膵臓癌、肝臓癌、胃癌、乳癌、子宮癌、白血病、腎臓癌、膀胱癌、他、
○喘息、肺好酸球性肉芽腫症、
○高血圧症、狭心症、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症、他、
○脳梗塞、認知症、アルツハイマー病、くも膜下出血、他
○歯周病、白板症、口腔内カンジダ症、う歯、他
○胃十二指腸潰瘍、慢性胃炎、逆流性食道炎、慢性膵炎、他
○糖尿病性腎症、骨粗鬆症、勃起不全、不妊症、子宮外妊娠、
○早産、流産、周産期死亡、低出生体重児、前置胎盤、
○乳幼児突然死症候群、口蓋裂、唇裂
○掌蹠膿疱症、しわ、しみ、白内障
○喘息、肺好酸球性肉芽腫症、
○高血圧症、狭心症、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症、他、
○脳梗塞、認知症、アルツハイマー病、くも膜下出血、他
○歯周病、白板症、口腔内カンジダ症、う歯、他
○胃十二指腸潰瘍、慢性胃炎、逆流性食道炎、慢性膵炎、他
○糖尿病性腎症、骨粗鬆症、勃起不全、不妊症、子宮外妊娠、
○早産、流産、周産期死亡、低出生体重児、前置胎盤、
○乳幼児突然死症候群、口蓋裂、唇裂
○掌蹠膿疱症、しわ、しみ、白内障
その多さに驚かされるでしょう。一時はタバコ会社の反たばこキャンペーンで利用された「喫煙するとアルツハイマー病(認知症)になりにくい」といったことが話題になりましたが、詳しく解析するとアルツハイマー病もたばことの因果関係がはっきりしました。もちろんこれらの病気では治療上において禁煙をしてもらう必要がありますが、それなりの治療方法があります。しかし、私は呼吸器外科医でありますので、もっともタバコと因果関係にある代表は最初に述べました肺癌ですが、肺癌には数種類あって、小細胞癌以外、つまり非小細胞癌で早期であれば手術などにより治癒できる可能性は高いです。つまり医療費はかかるがそれなりの治療薬があるのです。愛煙家にとっては、治るのなら、好きなタバコを吸いつづけたいとお考えになるでしょう。しかし、治らない病気があります。それは慢性閉塞性肺疾患(COPD)です。
ここで私の禁煙指導で最も強調しているのが、COPDなのです。タバコを吸っていくとほとんどの人がいわゆる慢性気管支炎ならびに肺気腫になります。慢性気管支炎は空気のとおる道(気道)に痰が常に分泌されて狭くなっている状態です。この状態は何とか気管支拡張剤や去痰剤などでコントロールすることは可能でしょうし、ご本人もそれほど苦痛というか自覚が乏しいでしょう。歳のせいかなあと思う程度でしょう。気道の空気の流入流出、つまり気流の動きに制限が生じて来るために、さらに奥に行った肺末梢レベルでは肺胞壁が破壊されて、肺気腫をおこしてきます。 それが進行すると、肺に空気が入りすぎて過膨張になり、横隔膜が下、つまり腹側に押し下げられるようになってきます。たとえば空気を100吸って100吐けば良いのですが、気道が狭くなっていて、(魚のおとりのように入るけど出られない状態)99しか吐けない状態なのです。したがって少しずつたまっていき肺が過膨張になるのです。呼吸の運動でその多くが横隔膜の動きなのです。お腹の圧力は通常胸の圧力より高いので、横隔膜は上に凸になっています。肺気腫の方はその横隔膜が平坦か、下に凸の状態になるのです。そのため呼吸ができなくなってくるのです。この状態になってくると元には戻りません。治療方法としては、気管支拡張剤や吸入剤、肺リハビリテーション、さらには肺を切って、小さくする手術(肺容量減少手術)などが行われていますが、長期成績は決して満足の行くものではありません。 この不治の病、 COPD はつらいことに死ぬまで付き合わなければなりません。

この胸のレントゲン写真では写りきれないほどにさらに下の方まで肺が膨らんでいるのです。
現在喫煙人口が減少していく中で消費本数は増加しております。タバコの消費本数が増えだしたのは1960年以降といわれています。タバコというものは、戦時中は非常に貴重なもので、現在の高齢者などは1本をゆっくり嗜んでいたものです。しかし、欧米に比べて安価である日本のタバコ消費量は昔と違って一人当たりかなり多いものと考えられます。現在、日本ではCOPDの患者さんが530万人と推定されております。現在治療を受けているのは22万人です。今ですら高齢者のCOPD患者さんがこれほどおられるのですから、若い世代が吸い続けると、かなりのCOPDの患者さんが発生するだろうと予測されます。そしてCOPDの悪化に伴って酸素が必要な方も当然増えていくでしょう。以前と違って長期入院することなく在宅で酸素を吸いながら生活する患者さんも増えてきました。その酸素療法は現在では医療保険でまかなえますが、将来膨大に医療費が増えたら、在宅酸素療法もかなりの自己負担になる可能性が高いと考えます。実際に小泉首相が身体障害者に対しても医療負担をさせるように「障害者自立支援法」を制定したものですから、今後は自己負担増の方向で進んでいくことになるでしょう。今でさえ将来年金に対して不安を持っていますし、介護保険料に在宅酸素療法料まで追加徴収となると安心して老後は迎えられないでしょう。もちろん酸素発生器の電気代毎分1Lを一日吸って月4000〜7000円必要になります。当然これは保険がききません!
先般、世界禁煙デーで前厚生大臣が今後会議中は禁煙にしようと発言したら、情けないことに愛煙家の中川元農林大臣(現自民党政調会長)が「そんな体に悪いタバコを農民につくらしていることになり、国会議員として否定することになるから、禁煙はもってのほかだ。」と反対したことは記憶に新しいと思います。故橋本龍太郎元首相もヘビースモーカーで、国際会議でもたばこを平気で吸うぐらいですから、心筋梗塞や腸間膜動脈塞栓症などのたばこ病で亡くなったのです。女は生む機械発言の柳沢厚生労働大臣は税務症出身だけあって日本人の禁煙率を下げることに反対しております。実質的には国営、財務省経営のJTですから国民のことより税収のこととしか考えていないのです。しかし、将来医療費が膨大なものになってくると負担が跳ね返ってくるのは愛煙家であることを十分に承知しておいてください。絶対に国はCOPDになった愛煙家に対して生活保障はしてくれませんから!「吸った貴方が悪いのでしょ!」というだけです。






