お知らせ

9月から新型コロナウイルスワクチン接種(一回目)は行いません

2021/08/09

 前回の「お知らせ」から政府の無策と京都市のワクチン対応に翻弄されてまいりました。すでにお知らせ済みですが「接種券」未発効でもワクチン接種を奨励されました。5月以降新規感染者の多くが若い世代に移行しておりましたので、当院では接種を積極的に受け入れるべきと判断し、高齢者の時より接種数を週220人ほどに増やす予定を立てました。水曜日を高齢者と同様に一日休診にして8月11日には約450人すべて2回目の接種を完了する計画でした。予約を取り始めて一週間後に「ワクチンの供給数が激減している」との情報がが入り、その数日後には「7月からは64歳以下の一回目接種を中止するように!高齢者の場合は二回目を保障するが64歳以下に接種をしても二回目の分は保障しない。」と京都市ならび京都府医師会から指示がありましたのでそれに従うことになりました。すでに300人以上の方が申し込みされておりましたので看護師は本来の業務ができず3日間以上朝から夜までお断りの電話をさせていただきました。皆様からこの事情をご理解いただきましたこと、ここに改めて感謝申し上げます。

 7月半ばに「8月から週8バイアル(2回分を含めてですので24人分に相当)を供給する」旨の通達がありました。つまり当初の予定の10分の1にすぎませんので最初に申し込みをされた方を全員接種できないことは明らかです。そのために「当院に定期受診されている基礎疾患のある方」を選び、さらに高齢者の時と同様に院長が重症度に応じて優先順位を決めさせていただきました。順にご連絡すると、すでに集団接種を申し込まれたり、接種されたりした方も多く、ようやく先週末に「8月水曜日の接種分4週×24人の予定者」を決めさせていただくことができました。全員にはご連絡したはずですが、もしご連絡ができていない方がおられましたらお許しください。

 9月以降ですが、当院の職員と協議した結果、「9月以降の一回目のワクチン接種は行わない」ことを決定しました。その理由として、

1.9月以降も支給されるワクチン数の大幅な増加は期待できない。

2.集団接種を申し込まれた方のほとんどが「受付ができた」とのことです。門川大作京都市長の発言が変わらない限り9月上旬までには接種が終了する予定だそうです。この集団接種は7月でも接種されている方も多く京都市は個別接種優先としながらも集団接種の方に誘導していると考えます。集団接種を申し込まれた方は担当者からいつ電話がかかるか分かりませんので携帯電話を常に出られる状態にしておいて下さい。私も京都市の集団接種会場責任者として出務しております。

3.当院が10月1日に移転します。規定上、現在の「やすだ医院」は9月30日で「閉院」となり、新たな「やすだ医院」が10月1日に開院となります。医療機関には「医療機関コード番号」が与えられますが、新しい「医療機関コード番号」が近畿厚生局から発行されるのは10月20日頃の予定です。この「医療機関コード番号」がなければV-sys(ワクチン発注システム)で発注できませんので10月20日以降にならないと接種できません。

4.当院はすでに多くの方に新型コロナウイルスワクチンの接種を行ってきました。それと同時に昨年7月から数少ない「診療所・検査医療機関」として「発熱外来」を設け、地元久世だけでなく洛西・乙訓方面から多くの新型コロナ感染症疑いの患者さんの受け入れを断ること無くほぼ毎日行ってきました。現在、デルタ株の第5波が日本中を襲っていることはご存じの通りです。当院の職員もその対応で疲弊していることも事実です。今後もワクチン支給数が不安定な状況が続くことから、院長としてこれ以上ワクチン接種対応の負担を職員に与えたくないと判断しました。

 以上の理由により当院では9月から新型コロナウイルスワクチン接種一回目の受付を終了させていただきます。何とぞよろしくお願いいたします