睡眠時無呼吸症候群コーナー
睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気でしょうか?診断と治療は?

よく、家族や友人からから「いびきがうるさい」「睡眠時に呼吸が止まっている」と言われませんか?
こういった方で昼間に眠気を生じて、仕事に集中できなくなって失敗を繰り返すことがよくありませんか? 以前に新幹線の運転士が居眠りをして駅を通り越してしまった事件がありました。その後、この運転士さんが睡眠時無呼吸症候群であると診断され世間に知れ渡った病気です。

では睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気なのでしょう?
一般に睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、一晩の睡眠中に10秒以上鼻口の気流が停止する状態が30回以上出現していることをさします。原因として呼吸努力のない中枢神経や筋疾患から来る中枢型(CSAS)と無呼吸時に呼吸努力を伴う閉塞型(OSAS)に分けられますが、その大半は後者のOSASです。  

OSASの原因として、肥満、扁桃肥大やアデノイド過形成さらに甲状腺などの内分泌疾患などが上げられます。 OSASは40から60歳代での肥満男性に最も頻度的に多くみられます。さらに顕著ないびきと日中の過眠があればOSASを強く疑います。そして高血圧症の方にOSASを合併する率は30%以上で、OSASに高血圧症を合併する率は50%以上と言われています。睡眠中には危険な不整脈を生じる危険性もあります。  

こういった症状でOSASが疑われた場合には、はっきりとした診断を付けることが必要です。当院ではそのSASを診断する検査器具があります。簡単で、検査器具を自宅に持って帰っていただいて就寝前にセットしていただくだけです。

一晩の間に測定された睡眠状況、つまり無呼吸時間やその間に生じる動脈内の酸素濃度などが記録され、無呼吸指数(一時間あたりに何回無呼吸が起こるか)が計算されます。その結果、無呼吸指数が40回以上の方が保険治療を受ける対象となります。

時間がなくて受診できない場合には、日常生活の改善すべき点をお答えします。まず行うべき対策としては減量です。これだけで改善した方も多数おられます。以前にかなりひどいSAS でしたが、体重を100Kgから80Kgに減量しただけで、その症状は改善しました。そして後で記載する持続気道陽圧療法CPAPから離脱できました。

喫煙、飲酒や睡眠薬などは使用しているときは、これらもOSASを増悪する因子ですので、禁煙を守り、飲酒や睡眠剤の使用を避けるべきでしょう。さらに疲労を残さないことです。できる限り休息を取りましょう。これらで改善しない場合にはやはり正確な診断を得ることです。専門医の受診をお勧めします。 治療法としては鼻マスクを使用した呼吸療法(持続気道陽圧療法CPAP)が代表です。

就寝中にマスクを付ける煩わしさはありますが、使用により顕著な改善が期待できます。他には口腔内装具そして手術などがあげられます。 当院ではOSASの診断からCPAP治療を行っております。
お気軽にご相談下さい。
( 安田 雄司)