医院紹介
医院紹介
当院の目指すもの
「ドイツで学んだかかりつけ医の実践と呼吸器の専門医療機関」を目指しております。
同時に医療情報を共有することで医療介護連携チームの充実を図ることが重要です。
つまり病気の現状を把握するとともに合併症の早期発見を行うことができます。
「薬を減らし寝たきりにさせない」、つまり「健康寿命の延伸」をはかることが当院の願いです。
治療に対する方針
ドイツでは、患者さんは必ずかかりつけ医(Hausarzt)を持っています。そのかかりつけ医は患者さんの診療情報をすべて把握しております。かかりつけ医から専門病院へ紹介してもすべての診療情報はかかりつけ医に戻ってきます。
ただ、昨今医療が急速に発展し、医療情報も膨大な量になっています。かかりつけ医としての院長一人が診療できるものではありません。私どもの医療チームは患者さんの問題点を見逃さないように当院のスタッフ間でも医療情報の共有をはかっております。電子カルテだけでなく院長が組み入れたデータベースを駆使して膨大な医療情報をデジタル保存しております。
一方で患者さんとの会話や診察はアナログ技術が必要です。昨今AIが進んでいますが、患者さんは毎日同じではありません。受診時だけでなく日頃の少しの体調の変化も見逃さないためにはオンライン診療といったデジタルだけでの判断では無理です。そのために医院のスタッフだけではなく、地域医療として医師会や介護関係スタッフとの連携も必要です。当院での診療はこれだけのスタッフが支えて行われていることをご理解ください。
2020年に新型コロナウイルスが発生し世界的流行(パンデミック)になったため、日本で緊急事態宣言が発出されました。
欧州でもイタリアやスペインでも多くの感染者と死亡者を出しましたが、ドイツでは他のヨーロッパ諸国と比べて感染者数も死亡者数も非常に少なかったです。その時に「ドイツのかかりつけ医が患者を把握して適切なアドバイスができたから」と報道されました。
多くの患者さんから「ドイツのかかりつけ医は凄いらしいですね。」と質問を受けましたが、当院が行っている患者さん個々の「年間診療計画」だけでなく上記のドイツで学んだ患者管理を日本の医療保険制度に沿って行っていることを説明すると、皆様が安堵されたのはありがたいことです。
新やすだ医院がさらに目指すもの
2021年10月1日にやすだ医院は開院以来23年間診療を行った京都市南区久世大薮町から久世中久世町に移転することになりました。
これはただの移転ではありません。それは院長が旧医院でできなかったかかりつけ医としてやり残した医療を実現するためでした。
1、呼吸器リハビリテーション
当院の長年の目標は「呼吸器リハビリテーション」をクリニックにつくることでした。慢性的に呼吸困難に苦しむ患者さんに、リハビリテーションを行うことで酸素を吸わせることもなく呼吸機能を大幅に改善させたいとの願いでした。
しかし、旧医院では面積の上で施設基準をとることはできませんでした。今回ようやく新医院ではリハビリテーションを行う面積が十分にとれたため施設基準を満たすことになりました。さらに兵庫医療大学(2022年兵庫医科大学に統合)理学療法部の玉木彰教授の全面的なご支援もあって呼吸器リハビリテーションに秀悦した理学療法士がチームに加わってくれました。
ようやく日本で3番目、関西・四国・中国地方で初めてのクリニックでの「呼吸リハビリテーション」が開設されました。
このことにより「理学療法」、「運動療法」、「食事指導」、「禁煙治療」、「吸入指導」、「カフェ(社会交流)」、「在宅酸素療法」、「在宅人工呼吸療法」を行うことで「包括的な呼吸リハビリテーションセンター化」を形成することができました。
2、カフェ・ベッセルン
コロナ禍後を考えると、今まで行ってきた医療・介護が今後もおなじように持続できるとは限りません。
国連総会で採決された「持続可能な開発目標17項目(すべての人に健康と福祉を)SDGs」を当クリニックにも導入していく必要があります。
従来の薬を処方するだけの医療は成り立たないでしょう。
当院が掲げる「健康寿命の延伸」を達成するためにも、患者さんとともに話し合える場が必要です。
そのため「カフェ・ベッセルン」を設けます。
がん患者さん、認知症の患者さん、COPDの患者さんとゆっくり話し合うことでその苦痛不安を理解しあい、目標を共有する場にしたいと考えます。
つまり薬だけの処方ではなく「社会的処方」の場です。
3、感染対策
日本ではコロナ禍で悲惨な毎日を数年に渡って体験しました。いやまだまだ続くかもしれません。
欧州が中世から近代にかけて3回もペスト禍に遭いました。今後も私たち日本人は未知のウイルスに再び遭うことも当然あります。そのためには十分な感染対策をとっておくことが不可欠です。
当院では以前に「感染対策がとれているクリニック」として全国のクリニックの教材資料「今日から取り組む感染対策」に採用されました。
その基本は継続するとともに、新医院において「別入り口」、「待合室」、「トイレ」と陰圧装置を備えた「発熱外来診察室」を設け、一般の診察とは完全に分離しました。患者さんにも職員にも安心して診療が行える場にしたい願いからです。
玄関風除室でのアルコール消毒をおいてありますので、必ずご利用ください。 | |
患者さんの触れられる箇所にはすべて光触媒での処理がなされております。 | |
待合室は大型HEPAフィルターの空気清浄機と各椅子の間にはアクリル板で間仕切りを行っております。 | |
発熱、感染疑いの患者様にはオートックロックを設置した通常とは別の入り口から発熱外来室に入室していただきます。 | |
簡易陰圧装置と大型HEPAフィルターの空気清浄機を設置した発熱外来室です。 発熱外来専用の待合室とトイレを用意しております。 |
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2階のリハビリテーション室にも大型HEPAフィルターの空気清浄機を設置しております。 | |
アクリル板を備えたエルゴ自転車以外にも窓を開けるなど十分な換気も行っております。 |
スタッフ紹介
(2021年10月現在)
医師 | 1名 |
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看護師 | 4名 |
事務 | 7名 |
理学療法士 | 5名 |
臨床検査士 | 4名 |
健康運動指導士 | 1名 |
管理栄養士 | 2名 |