医療情報
禁煙治療とは
喫煙習慣はニコチン依存症という病気です。ニコチン依存症管理料を算定している医療機関で保険により治療を受ける事ができます。
保険診療を始めるための条件は下記となります。
- ニコチン依存症の判定テストが5点以上
- 1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数 が200以上(2016年4月より35歳未満には上記要件がなくなりました)
- 直ちに禁煙を始めたいと思っている
- 禁煙治療を受けることを文書で同意している
さらに、前回の治療の初回診療日から1年経過していること
以上で12週にわたり、5回の治療が保険で受診できます。“禁煙治療のための手順書”に則って治療を行ないます。
診療費(ニコチン依存症管理料 3割負担で)
初回:690円
第2〜4回:各回550円
第5回:540円
(別途、初診料、再診料、処方料がかかります)
オンライン診療(当院では第2〜4回のみ、3割負担で)
喫煙はニコチン依存症という病気です。ニコチン依存症管理料を算定している医療機関で保険により治療を受ける事ができます。
保険診療を始めるための条件は下記となります。
初回受診時に一連2400円
(別途、初診料、再診料、処方料などがかかります)
禁煙治療補助薬(保険適応)
1. バレニクリン(内服薬)
ニコチン受容体をブロックしますので、禁煙治療開始してしばらく喫煙はできますが、タバコがまずくなります。
徐々に服薬量を増量維持します。禁煙医療機関で保険適応があります。
副作用として、増量後に胃の不快感が時々あります。まれにめまい・眠気が生じ自動車運転は避けましょう。
2. ニコチネルTTS(貼付剤)
ニコチン置換療法で、ニコチン離脱症状に対しに薬としてのニコチン薬剤を補充し症状を緩和させます。徐々にニコチン量を減量していきます。このニコチネルTTSは10mg、20mg/枚以下の中低量は市販されており、ニコレットガムも市販されております。貼付後気分が悪いときはセロテープで貼付面積を調節できることがあります。皮膚炎を起こす場合は貼付場所を変えるか、ステロイド塗布します。
若年者の禁煙治療指針(日本禁煙学会)
35歳未満の若年者には プリンクマン指数(1日喫煙本数×喫煙年数)が200未満でも、要件を満たす場合は治療可能となりました。
ただし条件として、①ニコチン依存症を診断するテストでニコチン依存と診断されたもの、②直ちに禁煙することを希望し禁煙治療を受けることを文書により同意しているものになります。
若年者の禁煙治療の指針としては、
- 1. 心理社会的治療が主体となる。
- 2. 行動変容モデルのステージに沿う。
- 3. 動機づけ強化療法や認知行動療法を用いることなど複合的なアプローチは有効であり、組み入れます。
- 4. ニコチン置換療法NRT(ニコチンパッチ等)は安全である。
- 5. 薬物治療の長期有効性を示すエビデンスはほとんど無い。
- 6. 20歳未満においては家族などの治療同意が必要である。
- 7. 他の年齢においても必要に応じて家族への対応と学校関係者の連携を行う。
(ちょっと専門的になりますが、喫煙を始めた動機や周りの環境などを把握して、学校や家庭など周囲の理解協力をとりつつ、まず薬でなくカウンセリングが主体となることです。)
当院では禁煙プログラムに則って卒煙が出来た方には「卒煙証明書」を授与してその努力に職員一同祝福いたします。