医療情報

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運動療法とは?

運動療法とは

運動により治療する―これが運動療法の考え方です。肺のご病気を有する方に対し、持久力トレーニング筋力トレーニングを組み合わせた運動療法が薬物療法などに匹敵する治療効果を認めることが分かってきています。当医院では、呼吸リハビリテーション中の心電図やパルスオキシメーターを使用、運動負荷心電図検査の実施など安全面に最大限配慮し、運動経験の少ない方も安心して安全で効果的な運動ができるようサポート致します。

持久力トレーニング

持久力トレーニングとは、自転車運動やウォーキングなど、足を中心とした全身の筋肉を使って持続的に行う有酸素運動を指します。安全で効果的な持久力トレーニングを行うには、以下の頻度、強度、時間、種類の4要素が重要と言われています。

1)運動頻度:週に3日実施が望ましい

但し、これまでの活動の状況や毎日の活動量にもよります。また当医院への呼吸リハビリテーションの通院頻度は、お体の状況等と相談し週1回、月1回など無理のない範囲から選択出来ます。


2)運動強度:息切れや体のしんどさが、「少しきつい]と感じる程度

持久力トレーニング中は自覚症状が大変重要です。自覚的に無理のない範囲での運動の継続が重要です。なお、当医院の呼吸リハビリテーションにおいては、運動負荷心電図検査の結果などから適切な運動中の心拍数上昇を計算し、それを基に運動強度を決定するため、より厳密に運動強度を決めることが出来ます。


3)運動時間:20分以上が望ましい

ただし、一人一人の運動機能によって変わります。当医院の呼吸リハビリテーションでは身体の状況によっては5分から開始するなど無理のない範囲から実施します。


4)運動の種類

持久力トレーニングは、持続的に実施できる運動であれば種類にこだわる必要はありません。一番実施しやすいのはウォーキングですが、自宅で行う場合は、水中運動趣味のスポーツなど一番好きな続けやすい運動を選んでください。当医院の呼吸リハビリテーションでは自転車運動を中心にプログラムを立案します。

筋力トレーニング

筋力トレーニングとはマシンや重錘(おもり)などを用いて、局所の筋肉を瞬発的に使う運動を指します。持久力トレーニングと合わせて行う事で筋量や筋力の維持・向上に繋がると言われています。関節の痛みや筋肉の評価結果を基にトレーニングの強さや、どの筋肉にトレーニングを行うか個別にプログラムを立案します。