医療情報

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タバコの歴史と依存性

元タバコ屋の息子が教えるタバコのお話(これで楽しく卒煙できる)

まずはタバコの歴史から

タバコはナス科のニコチアナ属の植物で、ニコチアナ・タバカムとう学名の種に属します。アルゼンチンとボリビアの国境付近が原産のようです。そこから中央アメリカのマヤ族に伝わり神への供物に使われていました。

喫煙方法も徐々に変化していき、1492年コロンブスがアメリカ大陸に到達し原住民からタバコをもらって、喫煙習慣がスペインに伝えられました。そしてわずか50年後の1543年鉄砲伝来とともにポルトガル人が日本に伝えたのが日本への最初でした。
飛行機もAmazonもなかった当時、わずか50年で日本に伝わったというのは驚きです。あっという間に依存症になってしまうのが理解できますね。

参考ページ

大蔵省、財務省の大きな天下り先

日清・日露戦争の戦費を稼ぐために塩、米や酒と同じくタバコは明治時代から国(大蔵省)が「専売」する制度を設けております。
これは民間のJTになった今も財務省は「国の特殊会社」の大株主として関与しています。

私の母親の実家もタバコ屋を経営し、私もよく店番をしたものです。地元から信頼されるような家でないとタバコの販売を国が認めませんでした。
そう!タバコ屋さんは地元の名士だったのです。

今ではタバコ屋さんがどんどん店を閉じ、コンビニがその販売の中核となっていますよね。地元のタバコ屋さんで昔の専売時代の名残が見られます。

喫煙習慣とは

喫煙をすることでニコチンが体内に入ります。ニコチンが体内から減っていくことで禁断症状、離脱症状が出現し、また吸ってしまう状態(身体的依存)、「寝起きの一服」「食後の一服」のように喫煙が生活の中に習慣として組み入れられている状態(習慣性依存)、「タバコの害を実際より小さい」「ストレスを解消できて良い」「人との交流に必要な道具だ」といった「ゆがんだ認知」のある状態(心理的依存)が合わさって起こるから止めにくいのです。3つの依存症を来してしまうのです。

「医療機関にて保険診療で、禁煙治療を受けられます。保険診療を受けるには病気でなくてはなりません。喫煙習慣は明らかな病気です。広義の「ニコチン依存症」で、身体的依存症、習慣性依存と心理的依存症の3つの依存症から成り立っているのです

麻薬より依存性が強いニコチン

使用した人のうち依存症になる比率

  • ニコチン 32%
  • ヘロイン 23%
  • コカイン 17%
  • アルコール 15%