医療情報

医療情報

新型タバコの正体

新型タバコには大きく分けて「加熱式タバコ」と「電子タバコ」があります。

加熱式たばこ

1. 非燃焼・(有機溶剤)加熱式タバコ

低温加熱により霧化する有機溶剤からエアロゾルを発生させた後、タバコ葉粉末を通過させて、タバコ成分を吸引するタイプで、電子タバコに類似した仕組みになっています。JTの「Ploom TECH」がこれに当てはまります。

2. 非燃焼・(葉タバコ)加熱式タバコ

タバコ葉を直接280〜330度で加熱し、ニコチンを含むエアロゾルを吸引するタイプです。フィリップモリスの「iQOS」やブリティッシュアメリカの「glo」がこれに当たります。

どちらにしても、タバコの葉を使用しており、ニコチンや様々な発がん物質が含まれています。目に見えない吐かれたタバコの煙は下記ビデオのように広がります。また、紙巻きタバコと同程度のニコチンが含まれていますので、依存性が少なくなるわけではなくむしろ増していきます。

こちらの動画をご覧ください。
(画像をクリックすると再生されます)

産業医科大学・産業生態科学研究所・健康開発科学研究室 大和浩 教授の「iQosの呼出煙実験ビデオ」より

世界中が警告を出している中、アイコスの世界販売量の96%を占めた「日本は最大の新型たばこ消費大国」ですが、新型たばこは決して安全でないことを知りましょう。

電子タバコ(E-cigarettes)

専用カートリッジの液体を加熱してその蒸気を吸引するタイプです。ニコチンを含むものと含まないものがあります。海外ではニコチン入りが販売されていますが、日本では医薬品医療機器法により販売されていないので個人輸入で購入することが多いようです。紙巻きたばこ同様にニコチン、放射能物質の他、液体の中の複雑な混合物質が発がん物質に変化します。

JTは加熱式たばこに対して次のように説明しています。

いま、たばこの歴史が変わろうとしています。
加熱式たばこという、新しいたばこカテゴリーの誕生とともに、たばこの愉しみ方も、それを取り巻く環境も、変わろうとしています。
火を使わない。煙※が出ない。ニオイも少ない。
だから、煙※やニオイの迷惑を軽減できる。
そんな加熱式たばこは、吸う人にとっても、その周りの吸わない人にとっても、新しい製品なのです。
製品も、マナーの一部になっていく。

そんな「まったく新しいマナーのかたち」を、社会のみなさまにご理解いただくために。
そしてひとりでも多くのお客さまに選んでいただくために。
私たちJTはさまざまな活動を進めていきます。
また、火を使わない、煙が出ない加熱式たばこは、喫煙に伴う健康へのリスクを減らせる可能性があると考えています。
私たちは、そうした新しい製品について、積極的に研究を進め、その成果を社会のみなさまにお知らせしていきます。
当然のことですが、そんな加熱式たばこでも、吸うときは周りへの配慮が必要。 大人の嗜好品だからこそ、大人としての振るまいとともに、加熱式たばこを愉しんでいただきたい。それが私たちの願いです。
まだまだ、これからかもしれない。これが決して、完成でもない。
「吸う人も吸わない人も心地よい共存社会」をめざしつづけて、JTは、さらなる進化を重ねていきます。

WHOや日本呼吸器学会はじめ多くの医療団体から新型タバコに対する声明が出されました。

  • 1. 非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの使用は、健康に悪影響がもたらされる可能性がある。
  • 2. 非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの使用者が呼出したエアロゾルは周囲に拡散するため、受動吸引による健康被害が生じる可能性がある。
    従来の燃焼式タバコと同様に、すべての飲食店やバーを含む公共の場所、公共交通機関での使用は認められない。

JTの独善的なメッセージを読んで、どちらが正しいか一目瞭然でしょう!

参考ページ