医療情報

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COPDは肺だけの病気ではありません。全身の病気なのです!

全身併存症

COPDは長期の喫煙歴がある中・高年者に発症するため、喫煙や加齢に伴う併存症が多くみられます。また、COPD自体が肺以外にも全身へ影響をもたらし併存症を誘発すると考えられることから、COPDは全身性疾患として捉えられています。

どんな病気があるかというと、

  • 全身性炎症
  • 骨格筋機能障害・サルコペニア
    (全身の筋肉が痩せてきて廃用症候群となります)
  • 代謝性疾患(糖尿病、メタボリック症候群など)
  • 骨粗鬆症
  • 心・血管疾患(心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化性閉塞症など)
  • 不安・抑うつ状態
  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群
  • 栄養障害
  • 消化器疾患(胃潰瘍、胃逆流症など)

肺合併症

いずれもCOPDのない喫煙者と比べて下記疾患の発生頻度は高いです。それぞれの疾患に応じた特別の治療を必要とするので見逃さないようにしなくてはなりません。

どんな病気があるかというと、

喘息、肺高血圧症、肺がん、気胸、気腫合併肺線維症など

COPDの診断のポイントとなる問診と主な症状

主な症状

  • 呼吸困難(息切れ)
  • 慢性の咳
  • 慢性の痰
  • 喘鳴

その他の症状

  • 体重減少
  • 食欲不振
  • 活動の制限
  • 不安・抑うつ

生活歴・家族歴

  • 年齢40歳以上
  • 喫煙歴
  • 呼吸器疾患の既往歴